シーン2●帝国、ミワーナを襲う● 

 

突然、帝国軍がメタムー平原に現れた。ゴブリンたちを引き連れている。沼の古城からも骸骨のような兵士が隊を組んでミワーナの向っていた。ミワーナの<警士隊>が迎え撃つが、数では敵わなかった。城門を閉め、籠城しようとするが、空から魔法学園・ミワーナ城内に昆虫兵が侵入し、城門を開けてしまった。城内にも帝国に内通する者がいて、城門の鍵を手渡していたのだ。ミワーナ伯に仕えるメタモスという男だった。魔法学園もミワーナの町も瞬く間に帝国軍に占領されてしまったのだった。帝国軍はなぜか年少の学園生を捕まえている。たまたまイタズラを見つかって校長室で説教されていたプレッピーは校長先生と逃げることになった。校長は帝国軍が年少の学園生を捕えていることを聞き、プレッピーも危ないと判断してクミシアへ逃げるように地下の脱出用抜け道を教える。「逃げ延びたら北のエルフのところへ行け」と背中を押して校長は学園へと戻って行った。プレッピーはとにかくクミシアへと駆け出した。橋は危ないので川の浅瀬を越え、川沿いに南へ走った。舫ってある小舟を見つけて中に隠れて縄を解いた。小舟は少しづつ流されて川を下って行く。河口にあるのがクミシアの町だ。 


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story board:辻野寅次郎